【事例あり】初心者でもできる転職の軸の作り方を4ステップで徹底解説!

【事例あり】初心者でもできる転職の軸の作り方を4ステップで徹底解説!

転職活動について調べると『転職の軸』という言葉を目にすることがあると思います。

転職の軸と言われてもピンと来ない人もいるのではないでしょうか。

本記事では転職の軸とは何か、どうやって決めればよいかを解説していきます。

この記事を読むメリット

  • 『転職の軸』がなにかを知れる
  • 転職の軸のメリットがわかる
  • 転職に失敗しない『転職の軸』の作り方が学べる

これから転職活動を始めようとしている人はぜひご一読ください。もうすでに転職活動を始めている人も転職の軸の決め方が間違っていないか確認してみてください。

結論

  • 転職の軸を決めることは転職活動のスタートであり超重要
  • 転職の軸のメリットは3つ『応募する求人条件が明確になる』『面接対策になる』『ミスマッチを防げる』
  • 転職の軸は『現在』と『理想の生活』とのギャップから決める

『転職の軸』とは

では早速『転職の軸』となにか。転職の軸は『今回の転職で必ず実現させたいこと』です。そのため転職の軸がないと転職活動はスタートできません。

転職を考えている人は現在の仕事や職場、待遇の何かを変えたいと感じているのではないでしょうか。転職の軸は変えたいと感じている部分に該当することが多いです。

例えば以下のようなことです。

残業や休日出勤が多くてプライベートな時間が取れない

⇒プライベートな時間が取れる仕事に転職する

ただしこれではまだ転職の軸としては不十分です。『プライベートな時間が取れる』だと抽象的です。抽象的だと求人を探す条件が定まりません。誰が聞いても同じように判断できるようにもっと具体的にする必要があります。

先程の例を具体的にするとこのような形になります。

抽象的:プライベートな時間が取れる仕事に転職する

具体的:残業時間は月10時間以内、休日出勤はない仕事に転職する

現状から変えたい部分をより具体的にしたものを『転職の軸』と呼びます。

転職の軸を決めるメリット

転職の軸を決めると転職活動の中でさまざまなメリットがあります。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。

応募する求人条件が明確になる

転職を考えた時に次の例のどちらの方が求人を探しやすいですか?

①何も条件を絞らない1,000件

②希望の条件で絞られた50件

『②希望の条件で絞られた50件』から求人を探す方が圧倒的に楽ですよね。

転職の軸を決めると『今回の転職で何を実現するか』という目的が明確になります。目的が明確になることでどういった求人を探せばよいかも明確になります。転職の軸が具体的であるほど該当する求人数が絞り込めるため、探す手間が省けます。

転職の軸を決めることは転職エージェントのキャリアアドバイザーにとってもメリットがあります。求職者の要望が具体的であればあるほど、求人を絞り込んで提案することができます。条件にマッチした紹介求人を探せばよいので、仕事が明確に。キャリアアドバイザーはゴールが見えているので熱量を持って求人を紹介してくれるようになります。

面接対策になる

転職の軸は話の一貫性を生み、論理的である印象を与えられる

面接ではほぼすべての企業で『なぜ他の会社ではなく、うち(応募企業)なのか』を質問されます。他の会社でもよいと捉えられる理由を言ってしまうと内定までたどり着くのは困難。

面接対策でも『転職の軸』が役立ちます。転職の軸があることで面接官からの質問に答えやすくなります。例えば転職の軸が『月の残業時間が5時間以内』の場合。「同業他社は稼働時間が多い中、御社は平均残業時間が少なく業務効率化が進んでいて従業員を大切にしている印象を受けました」と伝えれるだけで他社との違いを示しつつ、転職の軸とマッチしていることを説明することができます。

考えや価値観を転職の軸に沿えて伝えることで話に一貫性が生まれます。一貫性があると面接官に納得感を与えられるようになります。納得感のある説明は論理的である印象を与えられるためライバルに差をつけ、選考通過率をグッと高められるようなります。

ミスマッチを防げる

社内SEは人気の職種でありながら求人数は少なめ。狭き門ともいえる社内SEになったとしても、望んでいる労働環境や仕事内容でなければ離職、再転職に繋がる可能性があります。ミスマッチを起こすと就労中のストレスや再度転職する場合に相当な労力がかかります。

転職の軸を決めることで求人を探すときや内定を承諾するときに、『改善したい点を実現できるか』という視点で判断することが可能。なんとなく決めてしまうということがなくなり、判断基準に沿った企業を妥協なく選ぶことで、転職後にミスマッチを起こす確率を軽減できます。

転職の軸の決め方4ステップ

転職の軸の重要性が理解できたら自分の転職の軸を考えていきます。転職の軸は4つのステップで作成するのがおすすめです。

理想の生活をイメージする

まずはどういった生活が理想なのか、自分の頭の中を整理しましょう。

  • 家族と毎日一緒にご飯が食べれる
  • 仕事のあとに趣味に打ち込む
  • 朝はゆっくり寝れる
  • 週に1回、友達と美味しいものを食べに行く
  • やりたい仕事に打ち込める

イメージする上での注意点は制約を設けないこと。今の環境や経験・スキルは考慮せずに理想の生活を思い描いてみましょう。

現状と理想のギャップを洗い出す

理想の生活を思い描いたら、次は現在の状況と照らし合わせます。当然、理想と現実にはギャップがあります。このギャップが今回の転職活動で解決する対象。解決することができれば理想の生活に近付くことができますよね。転職活動では洗い出したギャップを埋められるような求人を探して、応募していくことになります。

ギャップを埋めるために重要なことを選ぶ

理想と現実のギャップを埋めるために重要なことを選んでいきましょう。転職によってどんなことを改善できれば理想の生活に近付けるかを考えていきます。転職によって解決できる代表的な要素は以下です。

転職によって解決できる代表的な要素

  • 年収
  • 勤務時間
  • 勤務地
  • リモートワークの有無
  • 仕事内容

優先順位をつける

最後に転職活動で実現することに優先順位をつけていきます。優先順位を決めておくと捨てるもの(諦めるもの)が明確になります。すべて解決できれば1番理想的ですが、そのような求人はありません。あるかもしれませんがないと考えましょう。

例えば長時間労働から抜け出すために『定時退社できる』会社を最優先事項とします。その結果、今まで収入となっていた残業代はなくなります。基本給が同じ会社に転職したとしたら残業代がなくなるので年収は下がります。年収を維持しつつ定時退社もできる会社となると、求められるスキルも上がります。誰にとっても条件の良い求人にもなるので競争率も高くなるでしょう。そのため転職ハードルが一気に上がります。

優先するもの、捨てるものを決めておくことで応募求人が選びやすくなります。また最低でも優先事項は解決できる転職となるためミスマッチとなる確率を下げることもできます。優先順位を決めて転職の軸を完成させましょう。

転職の軸の例

私も社内SEに転職する際に転職の軸を決めてから転職活動を始めました。私が実際に決めた転職の軸を1つの参考として紹介します。

まずは理想の生活について。私には子どもがおり、家族との時間をたくさん取りたいと考えていました。たくさんというと抽象的な表現になりますが具体的は朝は子どもを保育園に送り、夜は19時には帰宅して一緒にお風呂やご飯を食べれることが理想でした。

現状はというと朝は7時ごろに家を出て、帰りは22時を過ぎることが当たり前でした。平日は家族とは顔を合わせることはなく、寝顔を見るだけでした。また仕事内容についてはプログラミングは好きでしたが周りのレベルが高く、ずっとスキルを磨き続けることができるかが不安でした。

まとめ

結論

  • 転職の軸を決めることは転職活動のスタートであり超重要
  • 転職の軸がないと転職失敗確率が上がる
  • 転職の軸は『現在』と『理想の生活』とのギャップから決める

転職活動は人生を変える大きなきっかけになります。転職を成功させるためには転職の軸を決めることが重要。

転職の軸を決めることで得られるメリットは3つです。

転職の軸のメリット

  • 応募する求人条件が明確になる
  • 面接対策になる
  • ミスマッチを防げる

転職の軸がなかなか決められない人は4ステップで決めることができます。

転職の軸の決め方4ステップ

  1. 理想の生活をイメージする
  2. 現状と理想のギャップを洗い出す
  3. ギャップを埋めるために重要なことを選ぶ
  4. 優先順位をつける

転職の軸を決めて理想の会社に転職できる確率を上げていきましょう。

転職活動の進め方をもっと詳しく知りたい方はこちら【完全解説】後悔しないITエンジニアから社内SE転職マニュアル10ステップ!もおすすめ。