- 社内SEにとっての優良企業ってどんな会社だろう
- ホワイト企業の基準ってなに?
- 優良企業を見分ける方法が知りたい
せっかく労力をかけて転職をするのであれば、より条件の良い会社に転職したいですよね。
社内SEへの転職を成功させるためには、社内SEにとって優良企業といえる会社の特徴をおさえてことが重要です。
本記事では社内SEにとってのホワイト企業・優良企業の特徴について解説します。
社内SEへの転職で会社選びを間違えたくない人にとっては必見の内容になっています。
ぜひ最後までご一読ください。
この記事でわかること
- 社内SEにおけるホワイト・優良企業の特徴
- ホワイト・優良企業を見つけるための方法
- ライバルの少ない優良企業
ホワイト・優良企業は明確な定義がない
ホワイト企業、優良企業と言われてどんな会社を思い浮かべますか?
- 年収が高い
- 残業時間が少ない
- 有休消化率が多い
誰もが思いつく、このような基準はどれもホワイト企業、優良企業としての特徴です。
では以下のような会社は優良企業でしょうか?
- 年収が600万円
- 残業が月20時間
- 有休消化率が50%
人によって優良企業と言うでしょうし、人によってはそうでないと言いそうですね。
優良企業といっても「この基準を満たしたら優良企業」という明確な基準はありません。
一般的に『待遇や労働環境を整備して従業員を大切にしている会社』が優良企業と言えます。
社内SEはホワイト・優良企業を選ぶべき
社内SEの仕事には以下のような特徴があります。
- 勤務先が変わらないことが多い
- クライアントが社員
- インセンティブ要素が少ない
異動や転勤がなく、労働環境が変化しにくいことは社内SEのメリットです。
言い換えれば社内SEは環境を変えにくいという特徴があります。
もし待遇や環境が良いとは言えないような会社を選んでしまうとストレスを抱えながら働かなければいけません。
社内SEへの転職を目指すのであれば、社内SEにとって優良企業と言える会社選びをしましょう。
ホワイト・優良企業の特徴7選
ホワイト企業や優良企業と呼ばれる会社には以下のような7つの特徴があります。
ホワイト・優良企業の特徴7選
- 待遇が良い
- 離職率が低い
- 多様な制度が整っている
- 財務が健全
- 伸びている業界
- 成長できる環境が整備されている
- 社内SEをコスト部門として捉えていない
ホワイト企業や優良企業の特徴について1つずつ解説します。
待遇が良い
従業員の待遇が満足できる水準にあることで、安心して長く働き続けることができる会社となります。
以下の待遇面で企業全体の平均値を上回っている会社は相対的に見て、優良企業と言えます。
- 給与
- ボーナス
- 福利厚生
- 休日
まずは社内SEの年収を見てみましょう。
全体 | 男性 | 女性 | |
IT全体 | 452万円 | 473万円 | 398万円 |
社内SE | 472万円 | 498万円 | 411万円 |
次に企業全体の平均年間休日です。
厚生労働省が実施した「令和5年就労条件総合調査」によると、年間休日の平均日数は110.7日です。
全体の平均値を見ると、年収600万円以上、休日数は120日以上の待遇であれば社内SEにとって優良企業と言えるでしょう。
待遇の目安
- 年収:600万円以上
- 休日:120日以上
離職率が低い
優良企業は労働環境や待遇が整備されていて、人がやめにくい環境であることが多いです。
そのため社員の満足度が高い優良企業ほど離職率は低くなる傾向にあります。
厚生労働省が発表している『令和5年雇用動向調査結果の概況』では、全企業の平均離職率は15.4%です。
離職率が15%以下であれば平均値を下回っており、優良企業である可能性が高くなります。
ただし業界によって人材の流動性が異なります。
1つの判断材料としてあまりにも高い離職率であれば見送った方がいいでしょう。
離職率について調べる方法は以下があるので必ず確認しましょう。
- 求人票で確認する
- 就職四季報で確認する
- 面接で質問する
- 口コミサイトで傾向を知る
多様な制度が整っている
優良企業はいろいろなライフステージの社員が働きやすい環境や制度が整備されています。
例えば以下のような制度がある会社は柔軟な働き方が可能です。
- 出産・育児・介護休暇
- フレックスタイム制度
- リモートワーク
- 時間短縮勤務制度
このような制度が整備されている会社は、今後も社会の変化に対応して、制度を整備していくことが期待できます。
社内SEとして腰を据えて長く勤めることを検討しているのであれば、制度面にも目を向けておきましょう。
財務が健全
財務が安定している企業は、将来的にも継続的な成長が期待できます。会社の成長によって以下のようなことが期待できます。
- 社員の待遇改善
- 設備投資による最新技術の導入
- 事業拡大による新たな経験機会の創出
会社のお金があることで、安心して働ける環境を整えつつ、スキルアップにつながるような経験ができる機会が生まれます。
財務が健全な企業かどうかを調べる方法は以下です。
- IR Bank
- 会社四季報(上場会社版、未上場会社版))
- 会社ホームページに掲載されているIR情報
- 帝国データバンク会社年鑑
上場している会社は決算報告が義務付けられているため、財務情報を把握しやすいです。
一方、上場していない企業は公開されている範囲でしか確認することができません。
- 上場企業:決算情報が公開されているため、財務状況を確認しやすい
- 非上場企業:財務状況を確認する方法が限られる
待遇とやりがい・成長を両立するためにも財務健全な会社選びを心掛けましょう。
伸びている業界
成長が期待できる業界では、事業拡大に伴ってさまざまなビジネスチャンスが訪れます。
- 新しい技術に触れる機会が得られる
- 責任ある仕事を任せられる
社内SEとして新しいシステムや技術に触れる機会は、成長を促すと同時にマンネリ化も防ぐことができます。
また事業拡大には人の雇用が必要になりますが、近年の労働人口の減少により採用難易度は年々上がっています。
そのため企業としては良い人材を採用するために待遇や制度を改善していく傾向にあります。
以下の調査結果からも人材確保するために『給与水準の引き上げ』と『労働環境・働き方の改善』に取り組む企業が多いことがわかります。
自分の成長や仕事のやりがいを感じながら、待遇も改善されていくことは社員にとって働きやすい職場と言えるため、伸びている業界に分類される会社は優良企業の可能性が高くなります。
成長できる環境が整備されている
社内SEはIT職種であるにも関わらず、ITスキルが伸びないと言われることが多い職種です。
- プログラミング機会がない
- 同僚の社内SEのITスキルが低い
- システム部門の体制が整っていない
成長機会がないとキャリアに不安を抱え、会社への不満から再度転職を検討することになります。
- システム保守だけではなく、今後システム企画・導入機会があるか
- 教育制度によって社員のスキルアップを目指しているか
- 上司や先輩が技術的な指導を行えるスキルと時間があるか
上記にすべて「YES」と答えられる会社であれば、成長できる環境が整備されているため、社内SEにとって優良企業と言えるでしょう。
社内SEをコスト部門として捉えていない
コスト部門とは直接的な会社利益を生まない部署のことを指します。
例えば以下のような部署があてはまります。
- 総務部
- 経理部
- 人事部
- 情報システム部
しかしこれらの部署は会社にとって必要な部署です。
もしコスト部門がなかったとしたら、どこかの部署や経営者が役割を担わなければなりません。
会社によっては、必要な部署と認識しながらも『直接的な利益が見えない=コストにしかならない』と考えています。
- 満足な待遇が用意されていない(年収が低い)
- 社内での扱いが低い
こういった会社では社内SEとしての立場は弱くなるため、会社のIT専門家的な立ち位置であるシステム部門を重要視している会社を選びましょう。
ホワイト・優良企業の見つけるには情報を集める
社内SEにとってのホワイト企業、優良企業の見つけ方に特別な方法はありません。
めんどくさいと感じるかもしれませんが、地道にコツコツと情報収集を進めます。
優良企業を見つけるには以下のような方法で情報収集しましょう。
ホワイト・優良企業の見つけるための情報
- 企業ホームページ、IR情報、四季報などの会社情報
- 厚生労働省の『職場のあんぜんサイト』
- 口コミサイトの情報
- 転職エージェントからの紹介
特に会社内部の情報を得るには、転職エージェントの活用がおすすめです。
専門のキャリアアドバイザーから以下の情報を収集することができます。
- 転職市場の動向
- 求人の傾向
- 各会社の特徴や募集背景
キャリアアドバイザーしか知らない情報もあるので、必ず転職エージェントは活用しましょう。
ライバルの少ない優良企業もある
優良企業なんてみんなが応募するから倍率が高いんでしょ…
優良企業の求人票の条件は誰が見ても魅力的です。
多くの人が、よりよい条件で働きたいと考えるため、優良企業への転職難易度が上がります。
優良企業を第一志望として考えると転職できるか不安になりますよね。
でも実は、ライバルが少ない優良企業も存在します。
実際に私はライバルの少ない優良企業を見つけ、社内SE転職に成功しました。
年収は600万円以上、年間休日も125日以上です。
ライバルの少ないということはあまり知られていない企業だということです。
知られていない企業なんて不安
そう思う人もいるかもしれませんが、知られていない企業の中には世界で圧倒的シェアを誇るグローバルニッチ企業が存在するのです。
- 社内SEの倍率が高くて、なかなか選考が通らない
- 理想の条件にあった求人に出会えない
グローバルニッチ企業を探すことで上記の悩みを解消することができるかもしれません。
詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
後悔しない会社選びのポイント
優良企業を見つけてもその会社が必ずしも自分に合っているとは限りません。
これまで紹介した優良企業の特徴は、あくまで相対的に見た時に『良い会社』です。
後悔しない会社選びをするためにはもう1歩踏み込みましょう。
後悔しない会社選びをするためのコツは以下です。
後悔しない会社選びのポイント7選
- 転職の軸に合っているか
- 給与や休日は平均以上か
- 仕事内容はやりたいことか
- システム担当者の体制が整っているか
- 会社の売上は右肩上がりか
- 会社の評判が著しく低くないか
- 企業文化や上司との価値観が合いそうか
この7つを確認することで、転職後に後悔する確率をグッと減らすことができます。
特に『転職の軸』に合っているかは、転職が成功するかに関わります。
転職の軸についてよくわからないという方は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
本記事では社内SEにとってのホワイト企業・優良企業の特徴について解説しました。
ホワイト企業・優良企業の特徴は以下の7つです。
ホワイト・優良企業の特徴7選
- 待遇が良い
- 離職率が低い
- 多様な制度が整っている
- 財務が健全
- 伸びている業界
- 成長できる環境が整備されている
- 社内SEをコスト部門として捉えていない
優良企業を選べるかどうかは理想の生活を実現できるか、社内SEのキャリア形成ができるかに大きな影響を与えます。
優良企業を見つけるためには企業情報を収集して総合的に判断しましょう。
以下の方法で情報収集が可能です。
ホワイト・優良企業の見つけるための情報
- 企業ホームページ、IR情報、四季報などの会社情報
- 厚生労働省の『職場のあんぜんサイト』
- 口コミサイトの情報
- 転職エージェントからの紹介
ただし世間的に優良企業であっても自分にとって理想の会社であるかは別の問題です。
会社選びで後悔しないためは会社選びのコツを抑えておきましょう。
後悔しない会社選びのポイント7選
- 転職の軸に合っているか
- 給与や休日は平均以上か
- 仕事内容はやりたいことか
- システム担当者の体制が整っているか
- 会社の売上は右肩上がりか
- 会社の評判が著しく低くないか
- 企業文化や上司との価値観が合いそうか
優良企業の特徴や後悔しない会社選びの方法を把握して、理想の会社を選び、社内SEへの転職を成功させましょう。