- 転職するなら年収を上げたいけど、どうしたら年収上がるの?
- 年収の高い会社の特徴を知りたい!
- そもそも社内SEって年収高いの?
社内SEへの転職を考える上で生活の支えであり、労働の対価となる年収は会社選びの重要な要素です。
社内SEという職種に限らず、年収の低い会社を選んでしまうと労働環境が整備されておらず満足感が得にくくなります。
私は社内SEになるにあたって約1年という時間をかけて様々な会社を比較・対策をして、ホワイト企業への転職を成功させました。
筆者が社内SEとして働く会社の実態
- 30代で年収600万円以上
- 年間休日125日以上
- 残業月5時間未満
本記事では年収の高い会社の特徴から『後悔しない会社選び』ができる方法までまとめて解説しています。
この記事を読むことで年収が上がりやすい会社の特徴と転職で年収を上げる方法がわかります。
この記事でわかること
- 年収が上がりやすい会社の特徴
- 転職で年収を上げる方法
私が1年間をかけて、求人票や会社情報を収集して培った会社選びのノウハウや経験を凝縮しました。
社内SEへの転職で年収を上げたい人、会社選びで後悔したくない人はぜひ最後までご一読ください。
社内SEの平均年収
令和4年賃金構造基本統計調査では社内SEだけを集計した平均年収は出ていません。
『その他の情報処理・通信技術者』に含まれていると考えた場合、社内SEの平均年収は約534万円です。
全職種の平均年収は約414万円(男性:464万円、女性:356万円)と言われているため、社内SEの平均年収は全職種の平均年収よりも高いことが見てとれます。
ちなみに他のIT職種の平均年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 |
システムコンサルタント | 約660万円 |
ソフトウェア作成者 | 約550万円 |
その他の情報処理・通信技術者 | 約534万円 |
社内SEが含まれる『その他の情報処理・通信技術者』は他のIT職種に比べると低いように見えますね。
IT関連の業種であれば高い給与水準であることがわかりますね
次に転職エージェント『doda』のサービス利用者の平均年収を見てみましょう。
サービス利用当時に社内SEである人の平均年収は452.2万円となっています。
社内SEの平均年収である534万円に満たない年収500万円未満の人が転職を求める割合が高いです。
平均年収を基に、転職サービス利用者が社内SEに転職した場合は約82万円も年収が上がります。
社内SEの平均年収:約534万円
転職を検討している社内SEの平均年収:約452万円
もし平均年収水準の社内SEに転職した場合:534万円 – 452万円 = 82万円
年収を高めていきたいのであれば、最低でも社内SEの平均年収である534万円以上を目指しましょう。
年収の高い会社の特徴
- 年収の高い会社って求人票見ればわかるよね?
- 有名な企業が年収高いんでしょ?
求人票や会社名だけでは将来的な年収はわかりません。
有名ではなくても将来、年収が上がる可能性が高い会社選びが重要です。
求人票に入社時の年収は記載されています。
記載されている年収で高年収かを判断して会社を決めることは難しくありません。
しかし転職後、思っていたよりも昇給や昇格しない場合もあります。
高年収でありつつ、昇給がしっかりされる会社の特徴は以下の3つです。
年収の高い会社の特徴
- 業績が好調
- 高度な専門知識やスキルを求める
- 福利厚生が充実している
- 企業文化が優れている
業績が好調
当たり前ですがお金がなければ、従業員に払えません。
事業が右肩上がりに上がっていて資金が潤沢にある会社は高年収である確率が高くなります。
- 収益性の高い事業を行っている
- 市場のシェアが高い
このような特徴を持つ会社は業績が好調である場合が多いです。
高度な専門知識やスキルを求める
専門的な知識やスキルが必要な事業を行っている会社は年収が高く設定されていることが多いです。
その理由は事業に必要な知識やスキルを身に付けるために時間がかかり、スキルを持っている人の転職市場における希少価値が高くなるためです。
例えば以下のよう業種が該当します。
- IT
- 金融
- 医療
社内SEとしてこれらの業界に転職する場合、業界に関する専門知識はある程度必要になります。
専門知識の習得は簡単なものではありませんが、高年収を目指すのであればこれらの業界を目指すことが近道になります。
福利厚生が充実している
高年収の会社は給与だけでなく、以下のような福利厚生も充実しているのが特徴です。
- 住宅手当や家族手当
- 結婚・出産時のお祝い金
- カフェテリアプラン
福利厚生が充実することで給与以外の金銭的補助が受けられ、年収が高くなります。
また優秀な人材を採用しやすくするために、福利厚生を充実させることは重要です。
優秀な人材を採用して事業成長につなげることで、利益を従業員に還元できる好循環が生まれやすい環境を作ることができます。
社員満足度が高い
社員の満足度を重視し、働きがいのある環境を整備している会社は高年収である場合が高くなります。
社員満足度が高いことで以下のようなメリットがあります。
- 人がやめにくく採用コストがかからない
- 社内に経験やノウハウが蓄積しやすい
- 優秀な人材が集まりやすい
従業員が事業に集中できる環境を整えることで、業績も伸びるといった相乗効果が生まれます。
社員満足度は以下の口コミサイトで知ることができます。
口コミサイトの利用は登録が必要ですが、無料で利用可能なので高年収を目指すのであれば必ず従業員満足度は抑えておきましょう。
社内SE転職で年収を上げるための方法4選
社内SEという職種はインセンティブといった成果報酬が発生しにくい特徴があります。
そのため残業が少ない会社を選ぶほど、給与水準の高さがそのまま年収に直結します。
年収にこだわるのであれば給与水準が高い会社を選びましょう
給与水準の高い会社以下の4つを意識すると年収が上がりやすくなります。
社内SE転職で年収を上げる4つの方法
- 希少価値を高める
- 伸びている業界を選ぶ
- 財務が健全な会社を選ぶ
- 転職エージェントを利用する
希少性を高める
高年収の社内SEの求人には特徴があることは前述しました。
基礎的なITスキルも重要ですが、専門的スキルを高めることによって市場価値は大幅に上がります。
例えば以下のようなスキルは市場で評価されます。
- プログラミングスキル・開発経験
- 英語(TOIEC600点以上)
- セキュリティに関する専門知識
ライバルとなる他の求職者が持っていないようなスキル、知識を持つことで企業はお金を払ってでも雇いたいと考えます。
わたしもSEの経験やプログラミングスキルを活かし、社内SEへの転職をしました
希少性を高められるスキルや知識は簡単には習得できません。
けれど簡単に習得できないからこそ、習得したときには会社からの評価=年収となって自分に返ってきます。
年収を上げたいのであれば、希少性を高めることを意識してスキルの習得にも励みましょう。
伸びている業界を選ぶ
これからも事業収益が期待でき、人材を確保して拡大スピードを上げたいため成長が期待できる業界は高年収求人が出やすくなります。
- 求人が増える要因:事業拡大による人材不足
- 高年収の要因:収益増加による従業員への還元
伸びているという業界は例えば以下のような業界です。
伸びている業界
- IT業界
- Web広告業界
- 電子部品・半導体業界
IT業界は長らく人材不足が叫ばれています。この現状は今後もしばらくは続くでしょう。
製造業もIT人材の不足を感じている業界です。
現在は円安の影響があり、海外に販路を持つ企業の業績は好調です。
企業としてはさらなる事業拡大を目指して多少お金をかけてでも人員確保に動くため、伸びている業界は狙い目となります。
財務が健全な企業を選ぶ
従業員に対して高い給料を支払うには、会社に潤沢な資金がある必要があります。
会社としての財務が健全であれば、従業員に高い給与を支払うことが可能であり、高年収になりやすくなります。
お金のある会社は将来的な年収の増加も期待できます
財務が健全であるかは以下のような方法で調べるとこができます。
- IR Bank
- 会社四季報(上場会社版、未上場会社版)
- 会社ホームページに掲載されているIR情報
- 帝国データバンク会社年鑑
企業の財務情報は未上場企業よりも上場企業の方が情報が開示されていて調べやすくなっています。
- 上場企業:決算情報が公開されているため、財務状況を確認しやすい
- 非上場企業:財務状況を確認する方法が限られる
開示されていなくても同じ業界や類似事業を持つ会社を調べることで傾向は掴めます
高年収を目指すのであれば開示されている財務情報に目を通し、財務が健全な企業を探しましょう。
転職エージェントを利用する
社内SEへの転職で年収を上げたいのあれば、転職エージェントの利用を強くオススメします。
年収を上げるためには求人企業に『高い給与を支払ってでも、この人を採用したい』と思わせることが重要です。
採用したいと思われるには企業の求人意図を把握する必要があります。
- どんな企業課題を抱えているか
- 今回の求人はどのような背景から掲載しているか
- 求めている能力や経験は何か
求人意図は求人票に記載されている情報からでも読み取れますが、記載されている以上の採用意図は読み取れません。
そこで活用したいのが転職エージェント。転職エージェントを利用するメリットは以下の3つです。
年収を上げるために転職エージェントを利用して転職する4つの理由
- 転職エージェントを利用している会社は資金に余裕がある
- 非公開求人にアクセスできる
- 交渉力の強化ができる
- 応募企業の内情を教えてくれる
転職エージェントは応募企業から募集背景や採用条件を細かくヒヤリングした上で、求職者とのマッチングを目指します。
転職エージェントが誰よりも求人意図を知っているわけですから、利用しない手はありません。
- 実は記載できない情報(経営課題など)
- 文字では表しにくい会社の雰囲気
こういった情報を転職エージェントから引き出し、自分自身を『求人意図に合った人材ですよ』とアピールすることで、求人企業から『高い給与を支払ってでも、この人を採用したい』と思わせます。
求人企業に『高い給与を支払ってでも、この人を採用したい』と思わせてしまえばその時点で勝ちです。
- 面接通過率・内定率が上がる
- 条件交渉をしやすくする
求人意図を知ることで年収が上がる確率が上がるため、転職エージェントの利用が効率的なのです。
年収を上げるのであれば必ず転職エージェントを利用しましょう
後悔しない会社選び
優良企業を見つけてもその会社が必ずしも自分に合っているとは限りません。
これまで紹介した優良企業の特徴は、あくまで相対的に見た時に『良い会社』です。
後悔しない会社選びをするためにはもう1歩踏み込みましょう。
後悔しない会社選びをするためのコツは以下です。
後悔しない会社選びのポイント7選
- 転職の軸に合っているか
- 給与や休日は平均以上か
- 仕事内容はやりたいことか
- システム担当者の体制が整っているか
- 会社の売上は右肩上がりか
- 会社の評判が著しく低くないか
- 企業文化や上司との価値観が合いそうか
この7つを確認することで、転職後に後悔する確率をグッと減らすことができます。
特に『転職の軸』に合っているかは、転職が成功するかに関わります。
転職の軸についてよくわからないという方は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
本記事では年収の高い会社の特徴から『後悔しない会社選び』ができる方法までまとめて解説してきました。
年収の高い会社の特徴は以下の4つです。
年収の高い会社の特徴
- 業績が好調
- 高度な専門知識やスキルを求める
- 福利厚生が充実している
- 企業文化が優れている
年収の高い会社は従業員の満足度が高くなるよう、職場環境の整備も怠りません。
また職場環境の整備に必要な原資となる事業利益もしっかりと上げられる仕組みがあります。
社内SEへの転職で年収を確実に上げたいのであれば、転職エージェントの利用は必須です。
年収を上げるために転職エージェントを利用して転職する4つの理由
- 転職エージェントを利用している会社は資金に余裕がある
- 非公開求人にアクセスできる
- 交渉力の強化ができる
- 応募企業の内情を教えてくれる
転職サイトでは公開できない企業内部の情報など、転職において有益な情報を手に入れることができるため、年収アップや内定率アップが望めます。
私がおすすめする転職エージェントはこちらで解説しています。
社内SEへの転職に興味がある、転職を検討している方はぜひご一読ください。